モバイル業界の歴史から「i-modeが通信事業者を違うポジションに押し上げた」

みなさん こんにちは 株式会社エクソン代表の荒巻です。

モバイル業界の法人営業組織の立ち上げからご支援をしてきたので、過去の経緯や背景に外部の人間としてはたぶん一番深く関わってきたと自負しています。

大きな組織は、継続性がとても重視されます。

その結果、歴史(過去)からの影響を強く受けます。言い方を変えれば、過去を知っていると現在の動きの狙いや課題が見える。

モバイル業界の歴史

歴史を紐解くと、これからどちらにハンドルを切ろうとするのかという方向性もある程度推測できます。

1Gから2Gにシフトアップする時にはPCのRS232Cポートで「データ通信」がスタートし、PCカード型のDoPa端末で「パケット通信」に着目が集まって来た時代。

2Gの途中で端末自体にパケット通信が搭載され「i-mode」が始まりケータイが爆発的に普及を始めた時代。

コンテンツがたくさん開発され、法人向けのコンテンツサービスも始まり始めた。

2Gから3Gにシフトアップしたときには、通信速度が飛躍的に向上しコンテンツがリッチ化(動画など)した時代。そしてJAVA技術が搭載されアプリケーションが端末で動くようになった。また、FeliCaも搭載されて決済機能も載った時代。

この3Gで地殻変動が起きた。

iPhoneやAndroidの出現による、キャリア天下の時代が終わったのは記憶に新しい所。

元々はi-modeが始めたモバイルコンテンツのサブスクリプションモデル。キャリアの言うことを聞いていれば関連事業者は全員がウハウハに儲かった時代の終わり。

そのあとは、スマホの時代になり、日本ではiPhoneが端末市場を席巻しMVNOが総務省の後ろ盾で市場を拡大し・・・って感じですね。

i-modeで何が変わったのか

さて、どのタイミングで業界の論点がどのように変わって、その時から現在至るまでに続くジレンマはなにかを考えてみます。

モバイルキャリア(以下MNO)は、i-modeが始まったときから「我々は単なるベアラではない」「我々は土管屋ではない」と声高に現場のキーマンも言い始めた。

固定通信網の時代にずっと通信会社は「土管屋」と言われていた。まぁ、通信の中身を壊すことなく遅延なく、そしていつでも望むときにAからBに届ける。

ここだけに通信会社の価値は求められていた。通信の自由化が行われ、競争は「価格」のみになっていた時代が続いた。

安定した品質を提供するのは。インフラ屋さんとして当たり前のことだが、その「土管屋」をどう脱却するかが通信事業者の悲願であったところに、ドコモが始めたi-modeの大成功がイノベーションを起こした。

余談ではあるが、その世界初のモバイルインターネットという世界を作り、キャリアビジネスを変革させたi-modeも時代の流れの中で2026年に終了が決まっている。

NTTドコモ発表「「FOMA」および「iモード」のサービス終了について」

https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2019/10/29_00.html

その歴史を知っている身としては寂しい限りだが、これも時代の必然。

さて、i-modeが通信業界にもたらしたのは「運ぶ中身にキャリアが主体的に付加価値を付けることができる」というビジネスモデルを作り上げ、世界に類をみないイノベーションをNTTドコモが引き起こした。

当時は、旋風を起こし当時のi-mode事業のキーマン3人は世界中から注目を浴びた。

通信業界では知らない人がいないであろう、

榎啓一さん、 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A6%8E%E5%95%93%E4%B8%80

松永真里さん、 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%B0%B8%E7%9C%9F%E7%90%86

夏野剛さん 、 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%8F%E9%87%8E%E5%89%9B

x501iという端末時代から業界にたずさわっていた代理店のスタッフなら、当時の熱狂は思い出すだけでも鳥肌が立つのは想像に難くない。

さて、ケータイ電話にi-modeが搭載され、日本中のコンテンツプロバイダーが熱狂の中で競ってサービスを拡大していった。

歴史の前例を考える

この固定電話が、無線電話になり、無線電話がケータイ電話になり、ケータイ電話がインターネット端末なる。

このようなビジネスモデルが激変するのは、モバイル業界特有の現象なのか。

人間は歴史の中に存在する。

実は、他の業界でも同じような進化を多くは辿っている。

その辺を次の回で説明していきたいと思います。